手のひらサイズの「Tiny Edge PC3」を簡単に固定する方法

手のひらサイズの「Tiny Edge PC3」を簡単に固定する方法

この記事で紹介している製品

手のひらサイズの超小型ファンレスPC「Tiny Edge PC3」
動作温度範囲の広いエンベデッドモデルや無線LANモデルなど4モデルをラインナップしています。

本記事では、「Tiny Edge PC3」の活用事例として様々な取付方法や熱対策をはじめ、弊社の産業機器向け小型Box PCについてご紹介しています。

PCを固定したい

ファンレスの小型PCは据え置きではなく、機器などに固定して使われることが多いが、固定しようとすると、意外と難しいことがあります。
市販のWi-Fiルーターなどは軽量な場合が多く、壁に掛けて設置する場合でも気軽に取り付け可能です。

一方 組込み用PCの場合、重量がWiFiルーターと比較して重く、簡単に固定をすることはできません。
今回発売されるTiny Edge PC3は超小型ではありますが、筐体はSECC(スチール)製で、ヒートスプレッダーはアルミと銅で構成されているため重量が約500gあり、ネジ穴はあるもののWi-Fiルーターのように簡単には固定できません。

一般的なPCの固定方法

このような重量のあるPCを固定する方法としては、取り付け用のネジ穴位置を規定した「VESA規格」や、制御盤内に機器を整理して固定するときやPLCを設置する時に利用する金属製のレール「DINレール」を利用することが一般的です。ウォールマウントブラケットで固定する方法もあるが、ネジの穴位置が決まっていないので、汎用的な固定方法とは言えません。

そのため、Tiny Edge PC3では、VESAマウントキットとDINレールアダプタをオプションで準備しています。さらにI/O入出力ポートはすべて前面パネルに集約し、設置の向きについての制限を最小限にしています。
※ ヒートスプレッダーにはエアーフローの空間が必要

VESAマウント取り付け

DINレール取り付け

DINレールに横手方向に設置

ファンレスPCはエアフローレスではない!

本製品は高性能なN97を搭載しており、発熱量もそれなりにあります。

本製品の天面にあるヒートスプレッダーによる熱の拡散は、エアーフローを利用すること前提の設計となっているので、エアーフローを使って熱交換する設置環境が前提である。

しかし、小型のTiny Edge PC3の場合、小型がゆえにエアーフロー環境の確保が難しいため、エアーフローレスでの使用を目指し、固定金具と放熱導電板(ヒートスプレッダー)の役目を併せ持つ、専用の取付金具を準備しました。

40平方cmの面積の金属板を固定金具兼ヒートスプレッダーとし、PCからの発熱を逃がすことで、エアーフローのスペースが大きく取れない設置環境であっても安定した放熱が得られ、PCの安定動作が可能になっています。

筐体熱拡散型 ヒートスプレッダー

【参考】その他のモデルの固定方法

Intel 第11世代CPUである Tiger Lake UP3 を搭載したBoxPC
アクセルエッジPC

Atom系第7世代CPUであるElkhart Lakeを搭載したBox PC
リモートエッジPC

同様の構想で設計されており、VESA規格やDINレールに対応したPC固定用のオプションを用意しています。

アクセルエッジPC
・VESAマウントキット:OPT-TGL-VESA
・DINレールマウントキット:OPT-HSOL-DIN

リモートエッジPC
・DINレール/VESAマウントキット:OPT-MTKDV001

アクセルエッジPC VESA取り付け

ディスプレイの背中に固定するとパネルコンピューターのように利用できる。


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手のひらサイズの超小型ファンレスPC「Tiny Edge PC3」
動作温度範囲の広いエンベデッドモデルや無線LANモデルなど4モデルをラインナップ

Tiny Edge PC3 BXC-TNY03

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