この記事で紹介している製品
性能、機能性を重視したモデル PROシリーズ LZ-WB10H
堅牢性とモバイル性を兼ね備えたモデル SLIMシリーズ LZ-WA10M
保守、点検作業に特化したモデル BIZシリーズ LZ-WD10/W2
※SLIMシリーズ LZ-WA10M にフォーカスした記事になっております。
ZEROSHOCK タブレット誕生!!
2018年3月に当社より最初のZEROSHOCK TABLETをリリース!
国内最大手製堅牢タブレット対抗製品として
・エントリーモデル
・スタンダートモデル
・ハイスペックモデル
の3モデルをリリース
基本的な製品仕様としては、対抗製品として堅牢タブレットに必要な機能をフル装備した製品でした。
ところが・・・
堅牢タブレットの選択肢が増えたことを喜ばれるお客様もたくさんいらっしゃいましたが、一方で
「重い」「でかい」「価格が高い」という声を多数頂きました。
ここで気づいたのは、お客様は、他に選択肢がなかったため「重くてでかい」高機能な堅牢タブレットを使用されていただけで、本当は、軽くて、スリムで、丈夫なタブレットを欲しがっているお客様も多いということでした。
日本人のための堅牢タブレットって??
そこで我々は、堅牢性とモバイル性を両立した製品の検討を開始しました。
まず、考えたのは、他社がワールドワイドで製品仕様を検討している中で「日本人にマッチした
堅牢タブレットとはなにか?」ということです。
- 日本人が長時間持っていられるサイズと重さは?
- 日本のB2B市場で必要な堅牢性は?機能は?
- 日本市場で受け入れられる価格帯は?
- バッテリーの持ち時間はどのくらい必要か?
もちろん、堅牢性と重さは、トレードオフです。堅牢性を上げると重くなります。
我々が、ZEROSHOCK TABLETを謳うための仕様として定義した堅牢性は
- 1.2m落下試験
- IP65の防水防滴性能
です。この製品規定の中で必要な機能を盛り込み、重量は800g以下にしようということでした。
ZEROSHOCKタブレット SLIM検討開始!
そのためには、まず、部品を減らす必要があります。
・I/Fは、USBとHDMI出力は残しましたが、利用シーンとして主にモバイルを想定していましたので、 COMや有線LANのポートは思い切って削除しました。
・FANは、軽く薄くするために実装できませんでした。このため、CPUは高性能なCoreシリーズの採用は諦め、当時のAtomシリーズのCherry Trail CPUを採用しました。必ずしも高価な高性能CPUを必要としていないということもわかっていたからです。
・バッテリーの取り外しは8時間保てばできなくても問題ないと考えました。バッテリーを交換できるようにするための機構は意外と製品の薄さに影響があるからです。一方で、タブレット本体のI/Fは削ったものの拡張性は確保しておきたいと考え、デスクトップクレードル対応は残しました(結果的にこの判断は正しく、アタッチレートは当初の見込みを超えて、50%程度あります)。
こうして開発を進め、初代のZEROSHOCK TABLET SLIM(製品名LZ-WA10)を2019年9月にリリースすることができました。
さらにステップアップ!!
販売数は順調延びていったものの、問題が・・・
お客様から様々なフィードバックを頂きましたが、特に以下のようなお声を多く頂きました。
・画面解像度が少ない。
・もう少し輝度を上げてほしい。
・CPUの性能が足りない。
意外だったのが、SLIMシリーズは堅牢性が必要な利用シーンにおいて、持ち運びが必要な場合に選んで頂ける製品だと考えていましたが、据え置きで常時給電状態で使用されるケースもあることがわかりました。
常時給電の場合、バッテリーが常に高エネルギー状態となるため、バッテリーの劣化が比較的早くなります。
そこで、急遽バッテリーケアモード(80%充電モード)を追加しました。
(最近は、ノートPCやスマホでも同様の80%充電モードを搭載している製品が多くなっています)。
New ZEROSHOCKタブレット SLIM誕生!!
そして、これまでの経験を踏まえ開発を行ったのが、第2世代のZEROSHOCKタブレット SLIMシリーズです。
第1世代と同じ筐体で、堅牢性を維持しながら、お客様から頂いたご要望を可能な限り取り入れることで
機能を強化した「LZ-WA10Mモデル」
価格を維持した後継モデル「LZ-WA10Lモデル」
をリリースしました。
CPUをZ8350からN6415に変更。ベンチマークのCPU MARKスコアで約2.2倍となっています。
特にご要望が多かったLCD解像度アップについては、LZ-WA10Mでは、1920×1200とし、お客様の利用シーンによって、LCD解像度を選択できるようにしました。
お客様の声をもとに・・・
他にもお客様の声をもとに、下記の機能アップを行っております。
今回は一例として紹介いたします。
1.バッテリーケアモード
第一世代で追加した80%充電モードに加えて、30%充電モードを追加。
ほとんどは常時給電で使っているが、たまにバッテリー駆動をするように使用シーンにおいて、バッテリーの劣化を抑えつつ、ご使用できるモード。
これはBIOS設定画面において切り替えができます。
2.ロジテックユーティリティのリリース
・タッチパネルの感度モード切替
第一世代の製品でも高感度モード/通常モードの切替が可能でしたが、使いずらいものでした。
ロジテックユーティリティでは、グローブ・スタイラスモード/通常モードとしてわかりやすくし、
簡単に切り替えができるようにしました。
・ファンクションボタンの機能アサイン
3.Ctrl+Alt+Del対応
ログイン画面からキーボードを接続してCtrl+Alt+Delを入力しないとログインできない場合がありました。ファンクションボタンにCtrl+Alt+Del機能を割り当てることができるようにしました。
最後にZEROSHOCKタブレットのラインナップを改めてご紹介
ZEROSHOCK PROシリーズ
性能、機能性を重視した製品シリーズ。
Core iシリーズCPU採用、COMやRJ45などのI/Fが豊富。
バッテリー交換可能で、バッテリーを交換しながら、長時間の連続稼働が可能。
デスクトップクレードル、車載クレードル対応など拡張性も重視しました。
ZEROSHOCK SLIMシリーズ
堅牢性とモバイル性を兼ね備えた製品シリーズ。
モバイル性を優先したため、高温環境、高負荷ではCPUの性能が低下する場合があります。
性能とモバイル性のどちらを優先するかで、ProシリーズかSLIMシリーズかの選択をお願いします。
ZEROSHOCK BIZシリーズ
特定の業務に最適化した製品シリーズ。
高性能・高視野角カメラ採用、高輝度フラッシュ採用。
三脚取り付けネジ穴など保守・点検シーンにおいて必要と考えられる機能を搭載しています。
他社商標について
記事中には登録商標マークを明記しておりませんが、記事に掲載されている会社名および製品名等は一般に各社の商標または登録商標です。
記事内容について
この記事の内容は、発表当時の情報です。予告なく変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
この記事で紹介している製品
性能、機能性を重視したモデル PROシリーズ LZ-WB10H
保守、点検作業に特化したモデル BIZシリーズ LZ-WD10/W2
堅牢性とモバイル性を兼ね備えた SLIMシリーズ LZ-WA10M